こんばんは!先程オリジナル曲【Fake a Seal】を投稿して参りましたA85です!!
本記事では曲の紹介と共に物語の解説(?)もお届けしたいと思います^^*
よろしければどうぞ最後までお付き合い下さいませ!
【オリジナル曲】Fake a Seal【変拍子】
『この世には命が宿った島が存在する。その名はパリオギュラント。現地の言葉で「大いなる孤島」の意。』
ノフティンリーマ大陸の北西に位置するハースの海岸で突如発見された1通の機密文書。
研究機関が調査に入るまでの間封が開けられた痕跡は無く、その話題は世界中の人々の関心を集めた。
しかし、研究が進むにつれ、文書が300年ほど前のものである事、パリオギュラントと呼ばれる生物の全長が推定200m以上である事が判明する。
あまりに現実離れした数字を目にした人々はそれを"作り話"だと悟った。
時は流れ、嘘で塗り固められた封の中の物語はありもしない伝説を生んだ。
人々は存在しない存在に想いを馳せ、届かないロマンに酔いしれ、様々な解釈を行って楽しんだ。
これからもパリオギュラントは架空の生物として語り継がれていくであろう。
あれが事実を封印した文書だとは知らずに。
2018年作
使用作曲ソフト:DAworks
使用音源 :MU80
作曲/イラスト:A85
オリジナルキャラクター:パリオギュラント(Life on ADTHER より)
▽曲名【Fake a Seal】の由来▽
動物にお詳しい方なら「え?偽物のアザラシ?どゆこと?」と思われたかもしれません(笑)
イラストが生物なので混乱を招いてしまったかと思うのですが、sealはsealでも「封印」の意味で使ってます^▽^
という訳で、直訳すると【偽物の封印】となります。
厳密に言うとキャプションに綴った物語に登場する「機密文書(=封印された書類)」を指しています^^
これには2つの意味合いを持たせているのですが、ここで説明するとややこしくなっちゃうので詳しくは下記のテーマの解説にて!
▽この曲のテーマについて▽
・「嘘(偽物)」
・「真実」
・「事実」
以上の3つの言葉をテーマに制作しました。
もちろん、キャプションに綴った物語も3つの言葉に準じて構成しています。
人々は長年の経験則により機密文書の内容を「嘘(偽物)」だと判断し、それを「真実」として捉えます。
しかし、機密文書の内容は紛れもない「事実」を語ったものでした。
ですが、最後までパリオギュラントの存在が証明される事は無く、その「事実」を知る者は1人もいないまま物語は幕を閉じます。
結果、「事実」を語った機密文書は「嘘(偽物)」の「真実」に封印され、『偽物の機密文書』として上書きされてしまいました。
つまり、この曲のタイトル【Fake a Seal】は、
「真実」目線では【偽物の機密文書】という意味に。
「事実」目線では【嘘の真実に封印された機密文書】という意味になるんです。
う゛ぅ~~~...真実と事実の切り替えで頭痛ぇ...。
「真実」とは、主観的に解釈する本当のこと。
「事実」とは、本当にあった事柄のこと。
そこへ「嘘(偽物)」という概念が加わる事で世界はこんなにもややこしくなるんだなぁ...。
おめでたしおめでたし★
(いや全然めでたくない)
はい。某が物事を回りくどく言うのが好きなのをご存知の方は察して下さったかと思うのですが、単に「思い込みって怖いよね~」という一言を投げかけたかっただけです。
\それを最初に言えっての/
▽作曲中の裏話▽
実は、テーマ(3つの言葉)を決めてからすぐに楽曲制作に入ったので、当時は明確な物語がありませんでした。
初めは「嘘」で覆われた「真実」から「事実」を見つけ出すような単純な構想だったため、曲を通して度々現れる弾むようなストリングスパートは「事実」に迫っていくようなイメージで録音していたり^^
...結局作中では「事実」に辿り着けませんが(苦笑)
その後、『たった1通の文書がたくさんの人々を惑わせたら面白いんじゃないか』というアイデアが浮かび、物語が段々と出来上がっていきました。
それと同時に作曲も進んでいき、パートの掛け合いは文書とそれを読んだ人々の反応を表現してみたり、全体的にリバーブを強めにかけて中々掴めない「事実」を表現してみたりと、めちゃくちゃ楽しみながら色んな表現にチャレンジしてみました。
物語も一昔前に語られているもののイメージだったので、途中でハープの音色を使ったりしてちょっと神秘的な雰囲気にしてみたりとか...。
...某の技量不足で1%も伝わってないでしょうけど(苦笑)
え、曲を変拍子(5拍子)にした理由ですか?
......ただの気分です。
▽おまけ:物語のその後▽
物語ではパリオギュラントの存在が明らかにならないまま終わりましたが、その後の更なる技術発展や再調査などが功を奏し、昨今のアドザーにおいては普通に認知されている動物だったりします。
なので、曲中のイラストのパリオギュラントの状態は
存在を否定され別の解釈で埋められている様子
であると同時に、
ベールに包まれていた存在が明らかになっていく様子
も表現してみました。お得な欲張りセットです。
その姿を現代の人々が初めて確認した場所は、奇しくも機密文書が発見された国であるハースの海上。
これに何かしらの運命を感じた発見者らは、機密文書の作成者に敬意を表する形でそのまま「パリオギュラント(大いなる孤島)」と命名しました。
また、種としての繁栄が数千年前をピークに落ち込んできている事も判明し、この事から、あの機密文書は"パリオギュラントを公にさらさずに守ろうとしていた者達のやりとり"だったのではないかとの仮説も出ています。
物語通りこのまま見つからずに架空の生物として語られ続ける結末も良かったかと思うのですが、ここは敢えて現実味を帯びた展開にしてみました。
そう、ゴリラもかつてUMAだったように―――。
ウホ、ウホホンホホ。
ウホホホ、ウッホホウホホゥンホウホ。
ウホッ!ウホホホッホ?!
ゥホ~!!!パカパカパカパカパカ(軽快なドラミング)
(訳:最後までご覧下さりありがとうございました~!!!)
▼イラストに登場したパリオギュラントの詳細はこちら!▼
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