イコールを誰とくっつけるかは最終話の直前まで迷っていた
連載中によくいただいた質問に
『3人(シグマ・パイ・イコちゃん)の恋の行方はどうなるんですか?』
といったものがありました。
パイは以前からイコちゃんの事が好きで、でも話を重ねる度に
イコちゃんとシグマがイイ雰囲気になっているような感じがしていて・・・。
そんな微妙な関係になりそうな3人に、連載を応援して下さっていた友人達も
どうなるのか気になっていたそうですが、
実は他の誰よりもA85が一番気になっていました!!!(爆)
もっと実を言うと、今まで描いてきた短い漫画の中で恋愛を交えたストーリーは
ALPHABET GROUPのGとKの話(未公開)を除いておそらく初めてで!(汗)
それもあってか、この人と幸せになってもらおう!という結論がすぐに出てくるはずも無く、いろんな展開を一つずつ脳内で再生する作業を繰り返していました。
最終的にイコちゃんの彼氏候補は
シグマ
パイ
ルート
の3人になったのですが、ここから1人抜き出すまでにかなり時間が掛かってしまい、
最終話を描き始める直前まで迷いまくっていました。
結果的に本編ではシグマがWORLD OF MATH自体の事を好きになって、パイとイコちゃんは両想い!2人がお互いに告白する場面は回想シーンとして描きましたが、
それまではシグマがイコちゃんの事を好きだとして、クレバス(数界の裂け目)でWORLD OF MATHに別れを告げる場面での告白にする予定でした。
なので、このままの設定でイコちゃんがパイかルートと結ばれた時にはシグマを振るざるを得ない・・・という展開もあった訳です(笑)
それを踏まえていただいて、まず、シグマと結ばれる場合。
シグマは今まで数学の事ばかりを考えてきたので、初めて人を好きになるという人間らしい経験をする意味で良いかな~!と思っていました。ただ、前からずっとイコちゃんを好きでいたパイと、結ばれた2人の間にどうしても溝が生まれてしまうのが気になったのでこの選択肢は捨てる事にしました。
でも漫画を描き始めてから一時は『シグマとイコちゃんが結ばれる』の1択だったんです。人生も漫画も何が起こるか分かんないもんです・・・。
そして!本編を見て下さった方は驚かれたと思いますが、ルートと結ばれる場合。
コレは完全にいつものクセ(ギャグ路線)です(笑)イコちゃんは短編集2で四兄弟が訪れたファミレスStar Polygonで働いているのですが、そこで出会ってから・・・という流れで、かなり本気になって考えていました。
ですが、お別れの場面でイコちゃんが「ごめんねシグマ、私、ルートっていう人の事が好きなんだ・・・」とか言い出したらシグマもパイも画面の向こうの皆様も笑うに笑えんわ!!と思って止める事にしました!ちなみにこの選択肢は元々家族が半分冗談で提案してくれたものです^^もしこの展開になって、イコちゃんのお陰でルートがポジティブになってくれてたらそれはそれでハッピーエンドだったのかもしれませんが・・・まぁこの役目は相似君に任せます(真顔)
最後に、パイと結ばれる場合!
シグマとイコちゃんがイイ雰囲気になっていると見せかけて、それはただの勘違いでしたという嬉しいサプライズとなる訳ですが・・・、やはりお別れの間際でシグマが振られるとなると主人公の存在感や全体の別れを悲しむ空気が薄れてしまう気がしたので、本編ではその場での告白は止めて、シグマが帰った後に打ち明かすという流れにしました!
正直ここまで真剣に悩む事になるとは思っていませんでしたが、
悩んだ分キャラクター達に愛着が沸いたので良かったです!
今回の裏話は長話になってしまいましたが
最後までお付き合いいただいてどうもありがとうございました!^^
▼WORLD OF MATHの本編はこちら▼