こんばんは!先程オリジナル曲【ナイトメア・カルーセル】を投稿して参りましたA85です。
本記事では曲の紹介の他、ストーリー制作時の設定資料などをまとめております。
よろしければどうぞ最後までお付き合い下さいませ^^*
それは、悪夢を乗せて回る―――。
とある町に生まれた小さな遊園地。
一番人気のカルーセルで特に注目を浴びた木馬がいた。
その名は『ハピネス』。
乗ったら幸せになれるというウワサが由来だ。
ハピネスは自身の名前を大変気に入り、その名に恥じぬよう乗った人を幸せにする事を生きがいとし、笑顔で帰っていく人々を見届ける瞬間を何よりも幸せに感じていた。
中には背中を降りた後に声を掛けてくれる子供もいた。
「ありがとう。また来るね。」
その言葉を受け取る度に、生まれてきた喜びを噛みしめたのだった。
しかし、その幸せは長くは続かなかった。
いつしか人々に忘れ去られた遊園地は立ち行かなくなり、ある日を境に門は永遠に閉ざされた。
ハピネスは人を乗せて回る生きがいを失くした上、撤去を放棄された事で死を迎える事もままならず、毎日地獄のような苦しみを味わった。
長い年月が経ち、美しかった外見は朽ち果て、思うように笑えなくなり、しまいには自分が何者なのかすら分からなくなってしまった。
ある日の夜、負の感情に吸い寄せられて遊園地を訪れたゴーストがいた。
ハピネスが話を聞くと、ゴーストは「人々に楽しい夢を見せたいのに、いくら練習しても悪夢しか見せれないんだ」と嘆いた。
この嘆きに、ハピネスは自身の名前の意味を思い出した。
「直接的な解決にはならないけれど、あなたを幸せにするお手伝いならきっと出来るわ。」
瞳に輝きを取り戻したハピネスはそう言うと、ゴーストを背中に乗せてゆっくりと回り始めた。
穏やかに巡る景色。
安らかな揺らぎ。
心地の良い音楽。
どこか懐かしい感覚。
気が付けば、先ほどまで暗い表情をしていたゴーストから自然と笑みがこぼれていた。
「ありがとう。また来るね。」
その言葉を受け取ったハピネスは、生まれてきた喜びをもう一度噛みしめたのだった。
ナイトメア・カルーセル。
それは、悪夢を乗せて回る心優しき木馬の物語。
2021年作
使用作曲ソフト:DAworks
使用音源 :MU80
作曲/イラスト:A85
オリジナルキャラクター:ハピネス(Life on ADTHER より)
▽この曲のテーマについて▽
「THE・闇★」というイメージで制作しました。
ですが、ただネガティブな"暗さ"のみを表現するのではなく、希望を示す"明るさ"も覗かせたかったので、結果的にかなりのチャレンジ作として爆誕する羽目に。
ちゃんと表現出来ているかは神のみそスープですが、制作中は終始楽しかったのでOKという事にしておきます。
音を楽しむと書いてこそ「音楽」なんだぜ。(誰)
まだテーマが確定していなかった段階では「エレクトロスウィング」を意識した曲調にしてみたいな~などと叶わない妄想にふけっており、とりあえずベースを敷いた後にメロディを即興でぶち込んだところ何故かロシア民謡風味に味付けしてしまい、最終的にサーカスで使われてそうな楽器をたくさん召喚した事がキッカケで脳内がバグを起こし「THE・闇★」のイメージが湧いたのでシフトチェンジした次第です。
心底意味分からん。
ちなみに3分40秒~4分41秒のフレーズは「エレクトロスウィング」を意識した曲調にしてみたいな~という心の声が表に出てしまった結果です(笑)
ちゃんと表現出来ているかは神のみそスープですが、制作中は終始楽しかったのでOKという事にしておきます。
うわ、めっちゃ便利やんこの文章!!!
▽動画のサムネイル▽
今回はサムネイル専用の画像を用意してみました。
フォントは安定の手書きです(白目で微笑む顔文字)
せっかくなので「C」と「R」で三日月を、「U」で蹄鉄を表現してみました!
そして何よりも「O」がハピネスの左目部分と重なった事に気付けてハッピーでした。
え、最初から計算してたでしょって?
いいえ...。偶然の産物です。(ド・正直★)
▽ストーリー制作中に描いた設定資料▽
この曲は当初ショートverの公開のみでフルverは投稿しないつもりだったので、「フルも気になります!」とお声を掛けて下さったTwitterのフォロワーさんには感謝しかありません。
振り返ると久し振りに新キャラが創れたし、ちょっとしたストーリーも考えれたし、とても有意義な創作が出来たなぁと思うばかりです^^
改めて、いつも作品をご覧下さっている皆様、本当にありがとうございます!
それでは今回はこの辺で!
次はどんな曲を投稿するのか自分でも分からないA85でした(笑)
▼ハピネスのモデルになったキャラはこちら!▼