心地良いお絵描きライフを実現する【ベストオブピクセル】を探しに。
突然ですが、画面の前の皆様は「細かい作業」ってお得意でしょうか。
某はすこぶる苦手です。
厳密に言うと、細い線でイラストを描き上げるのが苦手です。
無限に湧くアクのように粗が出てきちゃうので。
ですが、だからと言って太過ぎる線もそれはそれで描きづらいものです。
ここでふと探究心が目を覚ましました。
そういえばどの程度の太さの線がしっくりくるのか分析した事が無かったぞ!と。
という事で、これからペンの太さを変えていきながら心地良いお絵かきライフを実現してくれる【ベストオブピクセル】を探す旅に出かけようと思います!
席ハイクラデン空イトッケン良カッタラ一緒ニ乗ッテクレンネ。
(訳:私は 食べたいです マカロンを 今すぐ)
【補足】
ピクセル(pixel / 略語:px)とは、コンピューター上で画像を構成する際の最小単位の事。
色情報が組み込まれており、日本語では画素と表記される。
何となくピクルスと語感が似ているせいか、この単語を耳にするとごくまれにマックのハンバーガーが恋しくなるケースが報告されている。(A85調べ)
▽2.3pxのルート▽
まずは普段のイラスト制作(線画)において頻繁に使用するペンの太さ2.3px~8pxの内の最小ピクセル数で描いてみました。
ちなみにこのペン、テクスチャまで自作しておきながら何故この太さをニュートラルに設定したのかが『2.3pxのミステリー』と題して後世に語り継ぎたいレベルで分かんないんですよね...。
マジで何でだっけな...!
特に深い意味は無いという事だけは確かなんですが。
▽30pxのルート▽
5px、10px、20px...と徐々に線を太くしていくのは非常にしゃらくそうございましたので、一気に30px地点までワープ致しました。
まだまだキャラクターがルートである事や、迷惑そうに眉をひそめている表情、「そりゃどうも...」というセリフ等、ハッキリと読み取れる部分がほとんどですね。
それに最初の2.3pxと比べると"線の深み"が圧倒的に増したように感じます。
これは中々良い塩梅かもしれません。
唯一難点を挙げるとすれば、せっかく挿してあるポケットチーフが潰れちゃっているところでしょうか。
あとはノーネクタイに見えなくもないか...。
まぁそこはクールビズって事で済ませちゃいましょう。
イラストは妥協の力がないと永遠に完成しないものです。
▽50pxのルート▽
おや...?ここに来てセリフが少しばかり読み辛くなってしまいました。
書いた本人が薄目で見ても「さつまあげ...」としか読めません。
また、長時間興じていた塗り絵に突然嫌気がさした子供の作品が如く、首から下が1色のシルエットでしか表せなくなりました。
しかし、まだ希望の灯が消えた訳ではありません。
チャームポイントの前髪がかろうじて息をしているため、『A85のオリジナルキャラ』というヒントさえあれば、78億人中78億人が「このキャラはルートである」と即答出来るでしょう。
希望とさつまあげは常に手の届く場所へ保管する事をオススメします。
▽100pxのルート▽
ばぁさん、
こりゃなんじゃろうか。
まるで粗めの布に無心でマジックペンを走らせ、数千年放置したような仕上がり。
現文明が廃れ、新たな知的生命体がこれを発見した時、彼らは何を思うだろうか。
かつて何が描かれていたかは誰にも分からない。
その昔、たった一言の返答だけでいぬのお巡りさんを極限まで困らせワンワンワワ~ンワンワンワワ~ンと歌うように泣かせた伝説の放浪者、「マイ・ゴノマイゴ・ノ・コネコ=チャン」級に誰にも分からない。
いやはや、3ケタに突入したピクセル数のインパクトを侮っておりました。
これほどまでにスペクタクルな結果が待ち受けていようとは...。
次は500pxで描く予定だったんですが、人智を超える恐ろしい結果を招きそうなのでここで踏みとどまらせて下さい。
この度はご乗車いただき誠にありがとうございました。
▽【ベストオブピクセル】の検証結果▽
2.3px~8pxでええわ。
なお、想定外の副産物として、100pxでイラスト(線画)を描くと「時間」という概念に想いを馳せれるという魅力に気付けて良かったです。
是非皆様もそれぞれの【ベストオブピクセル】を探してみて下さいね。
※人智を超えてしまった場合の補償はいたしかねますので自己責任でお願いします。
▼本記事で実験台になってしまったルートのプロフィールはこちら▼